血液型性格分類は「カモ」?

統計的関連性はない


 2008年の書籍の年間ベストセラーに、血液型本4冊がベスト10入りし、4冊合計だと発行部数は500万部になったとのことです(トーハン調べ)。

 絶句です。血液型性格分類を「インチキ」、「ウソ」、「イカサマ」などと言い切るつもりはありませんが、統計データからは血液型と性格に関連性は見出せていないのが実際のようです。要はわずかでも真実は含まれていないようです。


「売れるから」


 にもかかわらず、世間では科学的な説として広がっています。

 マスメディアもこれを否定したり注意喚起するのではなく、「売れるから」「求められているから」という理由でブームに乗っているというのが大勢ではないでしょうか(あとで批判されたときの逃げ道はしっかり考えているはずです)。


信じているのは東アジア人だけ?


 おそらく日本では数千万人の人が血液型性格分類を信じていると思われます。これだけブームになっているので世界中に血液型性格分類が広がっているのだろう、と想像するのは間違っているようです。広まっているのは中国、韓国、日本など東アジアぐらいなものだそうです。

 つまり血液型という西洋科学が発見した成果(少し大げさかもしれませんが)は、東アジアでは一般大衆を相手にした単なる金儲けの道具にもなっている、ということです。申し上げづらいのですが血液型性格分類を心から信じている方は、「カモ」ということです。携帯サイトで人気の「血液型占い」も。。。これ以上は言わないでおきましょう。。


根拠の有無をはっきりすることが大切


 それでは、インド風水ヴァーストゥはどうなのかといったら、すべてに科学的根拠があるわけではありません。ただ、インド風水ヴァーストゥの基本原則に従えば人間の心身に大きなメリットがあることには十分な科学的根拠があります。それはこれまで述べてきたとおりです。それでは科学的根拠がない部分についてはどうでしょうか。それは気持ちの問題ですから楽しみながら実践したらよいかと思います。無視してもいいのではないでしょうか。

 乱暴な言い方かもしれませんが、利用者が満足し、周りにも迷惑がかかっていなければ科学的根拠などなくてもいいのです。わたしたちの身の回りの社会的習慣など他愛のない迷信だらけです。ただ問題は、根拠もないのに「かならずこうなる」とか「科学的根拠がある」と宣伝したり、行き過ぎたブームになることです。


大衆が「カモ」になっている


 根拠がないのにこれだけブームになっているというのは大衆の集団心理ということもあるのでしょう。ただ世の中にはおのずと限度というものがあります。血液型性格分類を心から信じておられたり、これからそれをネタに一儲けしようとしている皆さんは申し訳ありませんが、メディアも乗った形の根拠のない能天気な血液型性格分類ブームが今すぐにでも終焉することを祈っています。